2013年5月25日(土)
滝 充講演会
講演題目:「いじめについて、わかっていること、できること」
ー いじめの歴史・いじめ研究が明らかにしてきたこと ー
「大人がいくらがんばっても、いじめはなくならない」と言う子どもたち。
「いじめられて自殺する子たちがいる現実を何とか防ぎたい」と思っている大人たち。
子どもたちの命・生命の尊厳を守るのは大人です。
今、地域社会の一人の大人として「いじめ」を学び、考え、そして行動を起こしていかなければなりません。今回、30年間「いじめの研究」をしてきた滝総括研究官を講師に迎え、いじめ問題について一から学びたい、確かな情報を得たい、という人たちのために開催されます。
学校関係者、市民の方々に広くご参加いただき、この講演会を役立てていただければ幸いです。
時 間 14:00〜15:30 講演
15:40〜16:30 滝 充氏と語る会
場 所 下諏訪総合文化センター 小ホール
下諏訪町役場27 -1111内線720
講 師 滝 充(たき みつる)
参加費 無料
お問い合わせは子どもサポートチームすわまで。TEL.0266-58-5678
主催:NPO法人子どもサポートチームすわ
後援:岡谷市教育委員会/諏訪市教育委員会/茅野市教育委員会/下諏訪町教育委員会/富士見町教育委員会/原村教育委員会/NPO法人すわ子ども文化ステーション/ブルースカイ/フリースクール全国ネットワーク/長野日報 *文部科学省の委託事業として開催。
滝 充さん
たき みつる 1954年〜
文部科学省国立教育政策研究所
生徒指導・進路指導研究センター
総括研究官
略歴
1954年生まれ。1983年3月 名古屋大学大学院教育学研究科博士後期課程満了。宮崎大学教育学部助教授経て国立教育政策研究所生徒指導研究センター 統括研究官。 いじめ問題の研究に関する第一人者で国際研究プロジェクトにも参加国際的に活躍中。
著書
『「いじめ」を育てる学級特性?学校がつくる子どものストレス』(明治図書1996年8月)
『学校を変える、子どもが変わる』(時事通信社、1999年2月
『日本のいじめ』共編著(金子書房1999年7月)
『ピア・サポートではじめる学校づくり 中学校編』編著(金子書房2000年2月)
『ピア・サポートではじめる学校づくり 小学校編』編著(金子書房2001年3月)
『いじめの国際比較研究』共著(金子書房2001年12月)
『ピア・サポートではじめる学校づくり 実践導入編』編著(金子書房2002年1月)
『改訂新版 ピア・サポートではじめる学校づくり中学校編』編著(金子書房2004年2月)
『改訂新版 ピア・サポートではじめる学校づくり小学校編』編著(金子書房2009年4月)
などのほか雑誌論文など多数。
参加人数 60名
語る会には15名ほどが参加しました。真剣にいじめについて考える方達が集まって下さった様子です。小学生の男の子の参加もあり、語る会にも参加してくれました。
滝さんは「いじめは風邪のようなもの、誰でもかかるし、いつでもかかる。でも、普通は治ってしまいます。」と話し、そして「風邪にかかって熱が出ている子を探して、慌てて対応するようになっているが問題。肺炎になれば命を落とすこともあります。普通に予防をすればいいのです。風邪っぽかったら、安静にするのが一番良いのです。」さらに「いじめが大きく取り上げられるのはマスコミによる影響が強いです。私たちはそれに惑わされない方が良いです。いじめはいつでもどこでもだれにもでもおこる事です。それに気付く事が大切です。」と説明しました。
講演についての感想
(アンケート集計結果より)
●家の子はあまり関係がないと思って聴きにきましたが、9割の子が加害者、被害者であるということに驚きました。注意深く子どもを観察していきたいと思います。
●わかりやすくてとてもよかったです。先生の考えが多くの人に伝われば良いと思いました。
●とてもよかった。もっと話をききたかった。
●歴史について知ることも大事だとは思いましたが、少し講演配分としては少なめにしていただき、後半のお話をたくさんききたいと思いました。数値的なものをふまえて、学校、家庭、地域での取組は実際どうしたらよいか…明確的なものをとらえられず、私の知識不足なのが残念でした。だだ最後のシンプルな方向性でスッキリいたしました。
●ずっといじめてしまう子どもの心を知りたいと思っておりましたのでスッキリしました。ありがとうございました。
●「いじめと暴力を切り離して考える」に目からウロコ…でした。自分自身80年代〜小学生になったのですが、「校内が荒れている」というのは感覚がなく…。自分が子どもを育てるようになり、「大人として」何ができるのか…。「個の確立」ばかりを押し出して何か欠けてしまったものがあるのでは…と日々考えています。大人が時に泥をかぶってみっともなくても本気で子ども教育etc.向き合うことが必要なのではないかな…と思っています。
●早口ですが、実態をわかっていらっしゃる先生の言葉がわかり易かったです。
●「いじめ」というマスコミから発せられる言葉の意味とその言葉の解釈受け止め方のお話がきけ、見方、考え方が分かることができました。たかがいじめ…
●とてもいじめ問題についてわかりやすかったです。そういえば最近さわがれる事例は暴力として対処すればいい事例が増えていて、息子が受けている軽く蹴られたりといったことは、先生に軽く対応されてしまっているように思いました。
●いじめについて理解を深めることができました。ありがとうございました。ひとことでは言い切れないいろんな感情がわき起こりました。せつない社会です。でもうれいているだけでは何も変わらない。私たちができる何かをみつけないといけないと思いました。
●私たちはマスコミが話題になった時、問題を感じていますが、実はいじめは常にあるんだということが認識できました。認められること、自己有用感の大切さを感じました。
●とても勉強になりました。いろいろ学校の先生、いろんな方に聞いていたことと同じことを聞いて安心できた部分があります。もっとたくさんの人が聞いてくれると思っていました。少ないところが現状なんですね。
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